2015年9月6日日曜日

『ヴィンセントが教えてくれたこと』

原題は『ST.VINCENT』
これは聖人のお話です。

それはマザーテレサでも、
勇敢な消防士でもなくて
近所の気難しい、嫌われ者のOLD MANのことです。

生活は破綻してしまって
いつも飲んだくれてて
危ないところにお金も借りてて
とっても子供のお手本にはなり得ないじいさんです。



でも実は
自分を夫とはわからない妻のために
自宅から遠い高級老人ホームのお金を工面し、
8年間も洗濯物を取りかえる生活をしていました。
ベトナム戦争では上官を命がけで救っています。
子供に自分を守る術を
自分を主張する方法を教えもします。
それがST.VINCENTなのです。

泣けましたねぇ。
子供と年寄りの映画、テッパンです。

自分が脳梗塞に倒れ、リハビリをしている間に
妻が死んじゃって灰になってしまった
ビンセントに対して
みんな、「お気の毒に」としか言わないのを
「なんで、どんな人だったんだ」って聞かないんだとどなります。
そうですよね、
どんなにその人を思っていたのかを、
いなくなって、寂しいという気持ちに、
寄り添わないといけないですよね。

取り巻く人たちが持つ
それぞれの背景がとてもアメリカ的です。
問題てんこ盛り!

でもとても気持ちの良い映画でした。