原題は『ST.VINCENT』
これは聖人のお話です。
それはマザーテレサでも、
勇敢な消防士でもなくて
近所の気難しい、嫌われ者のOLD MANのことです。
生活は破綻してしまって
いつも飲んだくれてて
危ないところにお金も借りてて
とっても子供のお手本にはなり得ないじいさんです。
でも実は
自分を夫とはわからない妻のために
自宅から遠い高級老人ホームのお金を工面し、
8年間も洗濯物を取りかえる生活をしていました。
ベトナム戦争では上官を命がけで救っています。
子供に自分を守る術を
自分を主張する方法を教えもします。
それがST.VINCENTなのです。
泣けましたねぇ。
子供と年寄りの映画、テッパンです。
自分が脳梗塞に倒れ、リハビリをしている間に
妻が死んじゃって灰になってしまった
ビンセントに対して
みんな、「お気の毒に」としか言わないのを
「なんで、どんな人だったんだ」って聞かないんだとどなります。
そうですよね、
どんなにその人を思っていたのかを、
いなくなって、寂しいという気持ちに、
寄り添わないといけないですよね。
取り巻く人たちが持つ
それぞれの背景がとてもアメリカ的です。
問題てんこ盛り!
でもとても気持ちの良い映画でした。