これほど大規模なクリムト展が開催されるのは30年ぶりだそうです。
それって池袋西武の隣にあったセゾン美術館(今はない)オープニング時
エゴン・シーレと一緒に展示された「ウィーン世紀末展」?
あれは、すごかった。
本物を見ることの大切さを初めて体感した美術展だったと記憶しています。
「接吻」のすごさに立ち尽くしたことを今も鮮やかに思い出します。
そして今回、引けを取らない感動がありました。
「ベートーベンフリーズ」
複製ではありますが全長34メートルを超える壁画は圧巻でした。
これでもかと全てを書き込む西洋絵画を踏襲せず
真っ白な漆喰が続きます。
余白の活かし方は狩野探幽の「雪中梅竹遊禽図襖」みたい。
正面には貝殻とか、ガラスとか、なんかキラキラしたのが埋め込まれて
それがさりげなくて、もうたまりません。
クリムトの真骨頂の金箔使いも最高です。
いやぁ、すごかった!
HPの動画はこちら
https://klimt2019.jp/special/beethoven-fries.html
※ 「ベートーベンフリーズ」について下記URLを参考
https://www.artpedia.jp/beethovenfries/
これまで全く気付かなかったのですが
クリムトの絵は額と合わせて絵画なんですね。
素朴な木枠に金属のレリーフが取り付けられていて
それら全部で「ユディットⅠ」なんですね。
混んでいるのを予想して閉館間際に行ったのですが
それですっごく混んでいました。
図録買うのにグルグル並ばされました。
でも大満足な展覧会でした!