2018年10月28日日曜日

五島美術館『特別展 東西数寄者の審美眼』

阪急電鉄の創始者小林一三(いちぞう)と東急グループの基礎を築いた五島慶太を
比べてみよう、と出かけました。

行ってみると
どれがだれのかわからなかったのでその比較は出来ませんでした。

でも、所蔵作品はすごかったです。

三十六歌仙絵巻(重文です!)がある。
(それぞれ1枚ずつ所蔵)
運慶作と言われている愛染明王像がある。

書がおもしろかったです。
与謝蕪村が『おくのほそ道』を全文書き写し、挿絵を描いたという
重文「奥の細道画巻」がすごくいい。
(ちなみにこれは小林一三の方でした)
蕪村の字って筆で描いた丸文字っぽい。
文字からだけでも鷹揚な人柄が伝わってくる気がしました。

豊臣秀吉が書いた「おちゃちゃ」宛ての手紙も面白かったです。
よくわかって言ってるわけじゃないけど
なんとなく、文字が子供っぽい印象があります。
藤原定家だの藤原行成だのとは比べようもない漢じです。
面白い!

この美術館はお庭があって
素敵でした。

多摩川沿いの傾斜地を
上手く利用してあり
なかなか良いです。

根津美術館はどうしようもなく
ダサかったけど
ここはいい漢じ。




← 可愛い、ひつじさん。


















← 凛々しいお地蔵様です。











でも
どうしようもなく略奪感が漂うのはなぜでしょう・・・

なんとか城址跡なんて石碑もあったぞ。
なぜ、ここにある?